雑記帳または /dev/null

ソフトウェア開発、哲学、プログラミング、その他雑多なものもののメモ

考察

メモ - 言語化能力とは何でありうるか

「言語化」とは、何を対象とした行為なのか 「言語化」の対象は、思考・意識・感情といったもの、総じて人間の認識であるか 思考や感情を精緻にテキスト化すること? ≒ 記述能力? 誰の思考・感情か 他者のものでも良いのか 他者のものである場合、それがど…

知の不確定性を拒否する振る舞いについて、考察と雑感

背景 下記スレッドでやり取りした内容の再整理あるいは追記 「課題解決志向」みたいなのはなんとも思わないが、「課題解決主義」みたいなのが自分は嫌いなんだな、というのがちょっとわかってきた。「近視眼的な」がつくとさらに。— philomagi (@Philomagi) …

自動化の功罪?としての矮小化と、その対処について

背景 「◯◯ができない/上手くこなせない」という時、対処方針としては「◯◯を可能とする能力・技能を身につける」「◯◯をする必要を無くす」というのがとりあえず想定できる。しかし、この類の話題は後者に偏りがちな、それも過剰にそちらへ傾くことがあるよう…

メモ - 「わかりやすい」「わかりにくい」考3(WIP)

前提 philomagi.hatenadiary.jp philomagi.hatenadiary.jp 「Xはわかりやすい」について 「Xはわかりやすい」とは、前提として「Xがわかる」「Xがわからない」という事態がそれぞれ観念された上で、「Xがわかる」という状態から「Xがわからない」という状態…

メモ - 「わかりやすい」「わかりにくい」考2

前回 philomagi.hatenadiary.jp 「わかりやすい」「わかりにくい」の成立条件 任意の対象Xについて私達が「わかりやすい」と認識したとき、その背後には何が存在するか。より正確には、その背後には何が存在したならば、「わかりやすい」という認識は成立可…

「永続的なもの」の恣意性

「永続的なもの」の恣意性について 契機1 一時的なものと永続的なものという区別に恣意性を感じる— 天重誠二 (@tenjuu99) 2021年10月29日 論点 あるものを「これは永続的なものである」と認識した時、それが現に「永続的なもの」であるかどうか、また「永続…

メモ - 「怒り」について

人はしばしば、様々な事柄に対して「怒り」という感情を抱く。この「怒り」という感情は、何かしらその主体の倫理的性質に対して影響しうるのか。 例えば、「怒り」という感情をその内に抱きながら、なお倫理に正当化ないし許容される立ち位置に居続けること…

メモ - 「役に立たなさ」について

「役に立たなさ」は専ら否定的な意味で、精々が「役に立たなくても良い」という消極的な意味で用いられるが、むしろ積極的な意味として、「役に立たないからこそ良い」というかたちで、「役に立たなさ」を語ることはできないか。 「Xが役に立つ」とは、専ら…

メモ - 非意味的切断と依存性管理・疎結合

思弁的実在論と現代について――千葉雅也対談集作者:千葉 雅也青土社Amazon 私は『動きすぎてはいけない』で、「接続過剰から非意味的切断へ」というテーマを掲げました。自分と他者の間にあまりにも多い関係性、そして、そこに生じるあまりにも多い責任を想定…

メモ - 「わかりやすい」「わかりにくい」考1

奇妙な用法 任意の対象Xについて、私達はしばしば「Xはわかりやすい」「Xはわかりにくい」と語り、また実際にそう認識する。 この認識は、素朴にはXについての認識であり、またXの性質について語ったものとして捉えられているように思う。 しかしながら、「X…

問題領域と解決領域の関係について

問題の形は解法のそれと必ずしも一致しない。 むしろ、問題の形は解法の形について、何も指示していない。 問題と解法の形が一致していないことは、必ずしも解法の不調和を意味しない。 では、解法から見た時はどうか。 解法は、「問題」なるものをどのよう…